奥州の大藩である仙台藩６２万石 伊達家のお抱え鉄砲鍛冶が製作した、実戦向きの五匁玉軍用筒です。 「 伊達の鉄砲好み 」と言われるように江戸時代、仙台城内をはじめ領内各地には多数の火縄銃を配備していたと記録にあり、藩内の鉄砲鍛冶群が製作した火縄銃は実戦を主体とし、その特徴ある形状から、現在『 仙台筒 』と称されております。
この商品は、仙台藩 伊達家お抱え銃工として記録にもある、『 境野清右衛門 』が安政三年に製作した、五匁玉軍用筒 火縄式銃砲です。
登録証の記載内容は、種別 火なわ式銃砲、全長 １１９．６センチ、銃身長 ８４．５センチ、口径 １．５センチ、銘文 仙台住 境野清右衛門作 安政三年、福島県教育委員会交付です。 福島県教育委員会に、所有者変更届済みです。
比較的【 銃 身 】 銃身裏側脇には、伊達家の裏紋である『 九曜紋 』と『 三巴紋 』の刻印があり、火蓋・雨覆いの部品もありますが、尾栓は、抜いておりません。
【 銃 床 】 銃床下部には、伊達家お抱え鉄砲台師の『 庄 』の焼印があり、銃床内部には墨書で長文で由来？が書かれているようです。
【 機関部 】 機関部には、伊達家お抱え鉄砲金具師の『 丸に佐 』の刻印があり、火ばさみと、引き金は連動致します。
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